vol.2 釣り糸が「凶器」と化す時

ウミネコ
ウミネコ

釣りに使われる糸や仕掛けが、鳥たちを傷つけ、時に死に追いやる「凶器」となる場合があることをご存知ですか。


コサギの群れ
写真A:釣り糸が脚にからまったまま飛ぶコサギ

ほとんどの釣り人は自然を愛し、生き物にも優しい人たちです。でも、なかには釣り糸や仕掛けなどを持ち帰らず、その場に放置したり捨てたりしていく無作法な者もいるようです。

 

写真Aは釣り糸を脚に絡めたまま飛ぶコサギです。こんな細い糸でも自分の力では外すことができないので、脚や指を切断してしまっても不思議ではありません。

 

写真B:釣りの仕掛けらしきものがウミネコの嘴に
写真B:釣りの仕掛けらしきものがウミネコの嘴に

また、写真Bのウミネコは釣りの仕掛けのようなものが嘴の奥に食い込んでいます。このままでは餌をとるのにも支障をきたすでしょう。うまく外れてくれることを願うばかりです。

 

こうした被害を防ごうと、日本鳥類保護連盟などの団体は以前から釣り人にマナーの徹底を訴えてきました。釣具店やメーカーなどでつくる日本釣振興会も、捨てられた釣り糸や仕掛けの清掃に取り組んでいるそうです。

 

鳥の写真を撮影する時、「撮る」というより「撮らせてもらう」と考えるカメラマンは私だけではないでしょう。同じように多くの釣り人が、「釣る」のではなく「釣らせていただく」と思っているはず。釣りも写真も、自然の恵みに感謝する心を忘れずに楽しみたいものです。


Written by ゴサギ


 

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街のサギですが、何か?

ゴサギ:関東(主に千葉と東京)を中心に、市街地や公園で身近な鳥の写真を撮影している「トリ撮りすと」。