vol.4 意外なライバル関係

ムクドリとヒヨドリ
ムクドリとヒヨドリ

都市や郊外で野鳥を観察していると、種類の違う鳥たちの間にライバル関係ともいえる緊張感が漂う光景を目にすることがあります。


ツバメとコチドリ
写真A:同時に飛び立ったツバメとコチドリ

写真Aは、5月に田んぼの畦道にいたツバメとコチドリが、ほぼ同時に飛び立った瞬間です。コチドリは普段、海岸沿いや河原にいますが、食事を探しに田園地帯に来ることもあります。


一方のツバメにとって田んぼはまさにホームグラウンド。昆虫を探している時に鉢合わせしたらしい両者は数秒間にらみ合った後、クロスして飛翔。その様子は、西部のガンマンによる決闘を思わせるものでした。


ムクドリ
写真B:川の干潟部でゴカイを食べるムクドリ

また、川の干潟のようになったところでは、チドリやハクセキレイに混じってムクドリがゴカイをあさっている姿をよく見かけます(写真B)。開発が進み餌場が限られている都市部では、水辺の鳥と山野の鳥の接点が意外に多いようです。


ムクドリとヒヨドリ
写真C:柿の実を奪い合うムクドリとヒヨドリ

これがフィールドも食性も似た者同士だと、争いはより激しくなります。写真Cは、1月に民家の軒先近くになった柿を奪い合ってムクドリとヒヨドリが争う様子です。先にいたのはヒヨドリだったのですが、2羽のムクドリが後から来てヒヨドリを追い立て、横取りしてしまいました。

 


生きることとは闘うこと。彼らの姿を見ていると改めてそう思い知らされます。 

Written by ゴサギ


 

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街のサギですが、何か?

ゴサギ:関東(主に千葉と東京)を中心に、市街地や公園で身近な鳥の写真を撮影している「トリ撮りすと」。